GHANA's BLACK STAR

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オリエンテーション ~HIV/AIDSカンファレンス~

「僕がまず最初にやろうとしたのは、コンドームを入手することだった。それを実際に必要とする段階にたどり着くにはまだずいぶん間があるにせよ、とにかく手にいれておかなくてじゃならないだろうと僕は思った。いつそれを使う必要が生じるかは誰にもわからないからだ。僕はどう見ても高校二年生にしか見えなかったし、とてもそんな勇気はなかった。町には自動販売機が何台かあったが、そんなものを買っているところを誰かに見られでもしたら面倒なことになりそうだった。僕は三日か四日のあいだ、そのことでずっと悩みつづけた。」(村上春樹『国境の南、太陽の西』)


きりのいいところ、かつリアルタイムな内容のところで春樹の本を閉じて、会議がまだ始まらないのかとやきもき、そわそわ。
今日はHIVカンファレンスで、隣国のトーゴ、ブルキナファソと合同で行われました。9時開始なのに、9時半にようやく横断幕を張り付けてます。
HIV conference1

でも、これじゃスクリーンみえんのよねと思いながら。ほらね(笑)。
HIV conference2


11時にようやく会議開始です。
今日はうちの大ボスのダイレクターが、ガーナからのプレゼンテーターでした。
HIV conference4

アッパーイースト州はガーナ国内でも平均を下回るHIV感染率なのですが、州都ボルガタンガはガーナで3番目に深刻なHIV感染率3.8%の町だったりします。前年比もガーナで唯一HIV感染率が上昇している州なので、放っておくと深刻な問題になりかねません。アッパーイースト州は、トーゴとブルキナファソと接している州のため、隣国との連携が必須ということで、今回のカンファレンスが開かれたわけです。参加者は、保健関係者だけでなく、小学校の生徒や看護学校の生徒など、幅広い参加者がいました。

トーゴとブルキナファソも英語のプレゼンがありましたが、スクリーンはオール・フランス語。
HIV conference6
その後、プレゼンテーターにフランス語で話しかけられ、えへへーと、笑ってごまかす私。周りにちらほらフランス語を話す人もいるので、この州にいるならフランス語もちょっとはやっておかなきゃなぁと実感・・・。



全てのプレゼン終了後は、保健関係者・NGO・治安関係者(レイプによるHIV感染上昇もあるので)などでグループディスカッションをし、この州にどういう弊害があるか、それはどのようなリソースで解決できそうかを話し合いました。

すると、やっぱり冒頭の小説のくだりのような問題も出てくるんですね。まだまだコンドームを買うことに抵抗もあるようです。当時高校二年生だった1967年の「僕」が感じた抵抗は、2011年のガーナでリアルタイムで起きています。こっちはコンドームの自販機はなく、薬局のみだけどね。
そのほか、HIV感染に係る血液検査に抵抗があることや、啓発活動が足りない、カウンセラーが足りないなど、問題は盛りだくさん。なにか協力隊のエイズ対策分野の子と連携して出来ることがないかなぁと、ふむふむと聞きながら考えてました。

アッパーイースト州の特徴としては、クリスチャンとムスリムがいい具合に混ざっているところです。そのため、特に一夫多妻や宗教や慣習による弊害が指摘されたときには、白熱した議論に。こういう微妙な空気、もう少し肌で感じてたいところです。どこでピリピリするのかとか、どこで逆鱗に触れるのか。空気感じゃないと分からないし。

そんな問題共有が主な議題だった今回の会議。
HIV感染率がアフリカ内では少ないながらも、やっぱり押さえておかなきゃいけない問題です。特に、ボルガタンガはガーナ内で3番目に感染率の高い町なので、啓発活動でなにか出来ないかなぁと思案中です。早く活動したい!!でもまぁ、一つひとつ、もうちょっと見極めてからですね。全体像把握に専念せねば。
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