GHANA's BLACK STAR

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オリエンテーション、そして原爆と奴隷について

上司のMr.Lucioに、今週はオリエンテーションだから、ガーナの保健システムについて説明するね、と今週初めに説明がありました。ほんで、今日9時にオフィスに行ってみると、「うん今日は外出があって。ごめんね。このドキュメント読んで、勉強しててね。」と、数冊手渡されます。

MOH.jpg
保健省および保健局に係る2011年の行動計画や、4ヵ年計画書などですね。
そして、上司はいなくなった。

放置じゃん!!!と、思うでしょ。
でも、ちゃんと理由があるんです。今月18日に、この2011年の行動計画がどれだけ達成されたかを振り返る、Half Year Reviewのとりまとめや、群へのインタビューなど、とにかくこの時期は大忙しなのだそう。なので、こういう忙しい上司の気持ちはよくわかります。最初は、ボランティアどころか、足ひっぱるのが新人の性です。

そんなわけで、午前中半分は関係部署への挨拶まわりなどして、残りの時間はこれらの書類を読んでました。でも、やっぱり読んでて興味深い。あー、だからこういう要請内容がニーズとしてあがってたのねーなど、計画に基づいているので、自分の位置づけが分かりました。あと、今年は何がホットか、何にフォーカスするのかも分かったし、この間のウィークリー・ミーティングの話もここを話してたのかー!など、謎がちょっとずつ判明してきました。でも、わかんないことのほうが圧倒的に多いから、そこは一つずつ聞いていかないと。




こんな感じで、ふむふむと読んでましたが、半分くらいは同僚とのおしゃべりでした。
「カラテと合気道って、どう違うの?」
「スモウレスラーは一体いつからこんな体型なの?遺伝なの?後天的なの?」
「なんで、第二次世界大戦で原爆は広島と長崎に落ちたの?」 
などなど、日本に対してかなり深い興味があることが分かります。特に最後の質問は答えに窮しました、色々と候補地はあったみたいだけど、威力の強い原爆をそこそこの都市に落とすことで、戦意喪失の意図もあったのではと答えましたが、後でちゃんと調べたら私の回答、10点くらいかも。情けなさすぎる・・・。

「原爆を落としたアメリカが憎くないの?」
「私は戦争自体が憎いよ。でも、日本だって真珠湾攻撃したし、死者数を抜きにしてこれはお互い様。ジェネレーションが入れ替わり、仲良くなりつつある今の私たちに、正直なところそこまで強い憎しみはアメリカに対してないよ。」
「おれは先祖を奴隷として散々こきつかって、今リッチなアメリカはずるいと思う。」

終わった戦争の被害をどう受け止めるかと、長い歴史の人種の支配が未だ精神にありありと根付いているという、圧倒的な違いをはっきり感じた瞬間でした。精神への打撃と支配は根深い。消えない。だから京都に落ちなかったのか。

町をあるくと、色が白いだけでちやほやされたり、ウェルカムしてもらえたり、羨ましいなぁ、あたし白い肌になりたいのと、町の子たちが声をかけてきます。羨望と同時に、消化しきれない憎しみやわだかまりがある。こういう気持ちを想像するだけですごく切ない気持ちになるけど、人情深くて陽気なガーナが今以上に誇りをもって発展してほしいと感じました。

そして、8月のこの時期にこうした会話をできたことに感謝して。
明日は折鶴もってオフィスに行ってみます。
いろんな願いをこめて。
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コメント


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サンデルが東大に来て講義したときにアメリカの原爆投下には正義があったかどうかっていう議論があったけど面白かったなぁ。
ちなみに私の個人的見解としては仮に京都に落ちていても現代の関係は変わらなかった気がします。
理由は原爆こそ無かったけどアメリカは東京に対して大規模な空襲を掛けているし、戦争で焼けた歴史的建造物も数多くあるからってところでしょうか(笑

ちなみにこの国の人は黒人意識が根強い気がする。
自分たちの理想と現実のギャップを埋めるための逃げ口上として使ってる気がしないでもないんだけど・・・
人種が大きなハンディキャップになる時代は過ぎ去ったとガーナの人たちが自分たちから声を大にして言えば
もうちょっとこの国は発展するようなしないような(笑


サンデル見てて思った俺の抱く最近の道徳的疑問

キッチンにいるゴキちゃんたちに対し強力な殺虫剤を使い大量虐殺している私の行為は道徳的正義はあるのか・・・・(笑

Ryuichi | URL | 2011-08-06 (Sat) 08:20 [編集 ]


確かにサンデルの東大での講義は結構面白かった。東京も京都も変わりないかー。でも、京都がいま何にもなかったら、へこむなー。今あると知ってた目線でしか話せないから、分からんなぁ。

ガーナについては、ガーナはじめ近隣諸国は初めに黒人がそのままアメリカや南米に奴隷として渡った場所だから、仕方がない気がするけど。それでもガーナはアフリカ諸国の中では、かなりの優等生だと思う。自分の国の成長に自信をもてると、モチベーションアップになるかもね。

ところで、リベラリズムの正義論として有名なのが、ロールズの『正義論』。ちゃんと読んだことはないけど、70年代のアメリカの黒人が背景になってます。一度しっかり読んでみたい本たちの一冊です。

ゴキブリの大量虐殺の道徳的正義(笑)。私もやったことがある。当たり前にされていることが、違った目線でみると立ち止まって考えなきゃいけないから哲学・思想は面白いんだよね。

mayumi | URL | 2011-08-06 (Sat) 17:24 [編集 ]


 

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