GHANA's BLACK STAR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

五感で味わうガーナのお葬式

1か月半にお亡くなりになったヴィクトリアおばあの葬式、
最近行ってきました。
49日近く経ってから葬式って。つーか、遺体はどうなってんの?腐敗激しいんじゃないだろうかと、色々心配してましたが、遺体はなんと冷凍保管。ままま、まじでか!!!

しかし、やっぱり皆から愛されて尊敬されていたヴィクトリアおばあ。2日かけて千人くらいは来たんじゃないでしょうか、それはそれはもう豪勢な葬式でした。
madamvic7.jpg
こんな感じでパンフレットもバッチも記念品でもらいました。

式場はナブロンゴ近くの1906年に建てられたNavrongo Cathedralという教会。この教会、かなりいいです。中はアッパーイースト州の伝統的なペインティングで装飾されているので、ここでしか見られない教会。一見の価値ありです。
madamvic5.jpg

madamvic4.jpg
土で作られて目には貝殻をはめた、最後の晩餐の様子。うまへた感がきゅんときます。

しかし、やっぱり宗教儀礼なんでね、葬式中に写真を撮るほどKYでいけませんでした。それでも、日本の仏式の葬式とはかなりかなり違う。五感をフルに使う素敵な式でした。

【1.視覚】
先ほど述べたように、教会が素敵なところだったのでムードもあり。十字架と蝋燭を掲げた少年3人と、お香の入った明かりを降る司祭がいました。「おっ、タイレイ・タイリオ!」と勝手につなげる私。

taireiteirio.jpg
高木正勝の「タイレイ・タイリオ」。神話の親和性を音楽で表す、というなかなか面白いコンセプトのCDです。オススメ。

【2.嗅覚】
というわけで、この振っている容器の中のお香の匂いがものすごくいい。香草なのか、アロマのような香り。

【3.聴覚】
もちろんミュージックです!立ち上がって、みんなで色んな曲を歌います。中には讃美歌もあるので、葬式でも讃美歌歌うんだーと、初めて知りました。なんせ1日500人くらいいる葬式なので、みんなで歌うと凄味があります。みんな歌めっちゃ上手いし、教会なので響くし、じーんときました。

面白かったのが、一曲の歌の中でも途中でやんで、何度も司祭が台詞を発する場面があるんですね。この感覚、ガーナにいる人だけが分かるけど、ラジオの音楽流れている中、DJが何度も止めて発言する感じ。あれですわ。多分、このスタイルはこっから来てるんじゃないのかと、勝手に想像。

【4.触覚】
式の途中で握手タイムがあります。立ち上がって、隣同士、前、後ろの人など色んな人に握手をする。これは日曜の教会でもおなじみの光景なんでしょうか。

【5.味覚】
そしてまた式の途中で、体を意味する平たいパンが司祭によって手渡しされます。
church6.jpg
これはイースターの時の写真だけど、左の白い小さな円盤がそれです。

希望者のみ集まって両手で頂戴したり、お口をあーんして司祭からもらったり。どんな味なのか、興味本位で私とゆみちゃんも行ってもらってくる。

「…南部せんべいやん!」ゆみちゃん。
「ほんとだ(笑)!!!」と、二人でニヤニヤしながらせんべいを食べました。

【6.おまけ:シックスセンス】
式も終わりに近づいて、いよいよ棺を持って退場する直前、急に停電。
「まさか、おばあ…!!!」と、ゆみちゃん。
「え?まじ!?」と、二人で戦慄を覚える。


とまぁ、こんな感じで五感で味わった葬式でした。こっちの葬式は面白いですね、長時間なのに、立ったり、跪いたり、歌ったり、握手をしたり。兎に角飽きさせず、皆で参加するスタイルはすごく勉強になりました。こういうスタイルが生活に密着しているから、会議もみんなでじゃんじゃん参加するし、取り仕切ったり、発言数の多い「司祭役」になろうとする人も多いんじゃないかと、ふと思いました。

日本の葬式はなんとなく「舞台を観る」感覚に似ています。このスタイル、学校の授業や、会議、政治などでも同じで、「観る」ことに慣れ過ぎているんじゃないのかと、思ってしまう。

そんなことを考えた葬式でした。おばあ、もっと一緒に笑って過ごしていたかった。でも、大事な人が亡くなったからこそ、この葬式がすごく大事なものになったねと、ゆみちゃんと葬式が終わって、夕涼みしながらビールを飲んで語らいました。

ヴィクトリアおばあ、有難う。Rest in Perfect Peace.
スポンサーサイト

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。